運転をする際に、まず初めにやること。それは、正しいドライビングポジションの獲得です。
これは、ペーパードライバ、非ペーパードライバーに関わらず、身に付けて戴きたい必須のスキルです。
正しいポジションを獲得することにより
●視野が広くなる
●一瞬の判断力が上がる
●事故時のダメージの軽減
●疲れにくくなる
という効果を得られます。
運転前に、是非一度確認してみて下さい。
シート調整
まず初めに行うこと。それは、シート調整です。方法は極めて簡単です。
シートの位置は、ブレーキペダルを踏み込んだ時に、ヒザが軽く曲がる位置に調整しましょう。
背もたれは、ハンドルの一番上を片手で握った状態で、背中(肩)をシートに密着させながら、ヒジが軽く曲がる位置に角度を合わせて下さい。
【POINT】
ブレーキペダルを踏み込んだ際に、何度か踏み直してみましょう。 ブレーキペダルを一番奥まで踏み込んだ際に、ヒザが軽く曲がる位置が適正なシートポジションです。 |
ハンドリングポジション
次に行うのが、ハンドル調整になります。スムーズに運転するためのハンドルの位置は、下記の条件を満たすようにして下さい。
●ハンドルの上部が視界を妨げないこと
●計器類(スピードメーター等)が確認し易い位置であること
●
ハンドルの下部が、自分の太腿に当たらないこと
次に、ハンドルの位置を調整するには 「チルトレバー」 と呼ばれるレバーを操作します。
まずは、チルトレバーの位置を確認しましょう。
チルトレバーの位置は、車種によって様々ですが、概ねハンドルの横やハンドルの下側についています。
殆どの国産車に装備されているレバーですので、一度確認してみて下さい。
例)
操作方法はいたって簡単です。
●チルトレバーを解除する(車種にもよりますが上下させるタイプが多い様です)
●ハンドルの位置を調整する
●チルトレバーを固定する
【補足】
車種によっては、テレスコピックと呼ばれる、手の長さに合わせてハンドルの位置を前後に調整できる機能が搭載されている車もあります。 このテレスコピックレバーも、チルトレバーの付近にありますので、間違えない様にご注意下さい。 |
リクライニング調整
ハンドリングの調整と同時に、リクライニングの調整も行いましょう。【良い例】![]() |
腰に負担がかからないように、背中とオシリをシートにピッタリとつけて、腰を深く掛けましょう。 |
【悪い例】![]() |
左は女性にありがちな体勢です 視野が狭くなり一点に集中し過ぎてしまいます。 右は男性にありがちで、とっさの緊急回避が遅れます。 また、死角も多くなり周辺の把握が困難になります。 |
頭部を守るヘッドレスト
ヘッドレストとは、正式にはヘッドレストイント(Head restraint)と呼ばれる装置です。ヘッド(頭)+レスト(休憩)=休憩 ではなく、
Head(頭)+restraint(拘束)=頭を拘束する装置
が正しい解釈になります。
ヘッドレストは、衝撃から頚椎を守るための重要な装置です。
正しい方法で使用しましょう。
調整方法は非常に簡単で、高さの調整をしてあげれば良いだけです。
●ヘッドレストの中心と耳の中心の高さを合わせましょう

シートベルトの調整
シートベルトに関しては、特に難しい事はありません。●ベルトがたるんでないか
●ベルトがネジれてないか
●ベルトがキツすぎないか
上記の3点を確認して調整しましょう。
シートベルトがもたらす役割については、今更説明の必要性はありませんね。
シートベルトを自分が行うのは当たり前で、同乗者にもシートベルトをきちんとさせる義務がドライバーにはあります。
後部座席に座っている同乗者にも、しっかりと装着してもらいましょう。
また、シートベルトを正しく装着する事によって、SRSエアバッグの持つ能力を、最大限に発揮することが出来ます。
事故時のダメージの軽減とシートベルトの関係は、今まで以上に切っても切り離せない関係になっているようです。
ドアミラーの調整
後方の視界を確保するドアミラーは、安全運転のための、必須の調整項目です。まずは、下の画像をご覧下さい。
![]() |
画像の様に、
●地面と空の境界線を 1:3 に調整する
●車のボディと背景を 1:3 に調整する
1:3を基本として、調整をしてみて下さい。
この調整であれば、後方の車の状態が把握しやすくなります。
ルームミラーの調整
ドアミラーと一緒に調整しましょう。![]() |
真後ろの景色(後続車)がミラーの中央付近にくる様な感じで調整してください |

SG東京が使用しているペーパードライバー専用の教習教本はこちらからダウンロード出来ます。
ペーパードライバーの皆様は、是非ご参考下さい。
ダウンロードページ
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